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2018年 9月 28日 その受験校、イメージで決めてませんか?
こんにちは!三鷹校担任助手のあなやまです。
今日は志望校をイメージで決めないでくださいね!という話をしたいと思います。
これからの時期、受験校を決めていくことになりますが、学部名から何となく決める子が多いです。
しかし!!学部名だけでその学部で勉強できることを判断するのは危険です!!
一例として僕の通っている大学を紹介したいと思います。
僕が通っている大学は、早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修というところです。
教育学部なんて言うので、教員になる学部なのかな?と思う方が多いみたいですが、そういうわけではありません。むしろ、教員になる人は少なく、就職先で一番多い業界も金融、その次に情報通信なんです。
当然勉強する内容も教員になるためというよりかは、各専修ごとに専門的なことを勉強します。僕は地理歴史専修なので、歴史や地理を専門的に勉強しています。
ゼミでは近現代史を中心に勉強をしています。春期は「イギリスによるインド支配について、歴史的に支配された記憶がある国と支配した記憶がある国とではどのように教科書記述が違うのか」という内容でプレゼンをしました。
面白いことにこれ、全く違うんですよ。何より支配した張本人のイギリスが一番イギリスを悪く書いていたのが一番面白かったですね。同じような現象はドイツなんかでもあります。ドイツは過去の歴史的な事象に関して、主語を歴史上の人物にすることで、ドイツという国家の責任は薄いというアピールをするんです。第一次世界大戦以前の歴史的事象はビスマルクのせい、第二次世界大戦関連の事象はすべてヒトラーのせいにしているんですね。国を挙げてこういう書き方をしているというのは、国民の歴史認識を探る手掛かりにもなるのでとても面白いですよ。
ちょっと話が脱線しましたが、いずれにせよ教員になるための勉強ではないんです。
このように、学部名だけで学べる内容は判断できません。
思い込みで受験校を決めないでくださいね。